2019/07/31 14:26
Fat lava、久しぶりの新着ご紹介です。
こちらはまだ輸送中ですが、八月下旬には準備が整う予定です。
kiisでも大人気のRuschaのFat lava。
ポップアップやイベント、個展などで持っていく際は、その特徴的なカラーやテクスチャがとても評判がよくその日のうちに売れることも多いです。
今回は特に人気の高いシリーズで、No.は321という形のもの。
当時さまざまな釉薬でこの形を用いた花器が生産されておりましたが、特にこの深みのあるブルー系はあらゆるインテリアとの相性がよく今も人気の高い一点です。
こちらも旧西ドイツで、陶芸産業の黄金期を支えたメーカーの一つ、Ruschaの花器。
-----------------Ruschaについて----------------------------
Klein&Schardtクライン&シャルトとして1905年に設立。
1948年に息子のRudolf Schardtルドルフシャルの名前を取ってRuschaルシャとなったと言われています。
彼女は花瓶と壁タイルの両方の傑作を生みだしていました。
優れた品質の花瓶を製造し、今日でもその価値は継続していて、価格も保持さてていることが多いです。
なお、1996年に工場が閉鎖され、その後ScheurichがRuschaのデザインと型の多くを引き継ぎました。
-----------------Fat lavaについて----------------------------
【Fat lava】は溶岩のような外観を与える厚い釉薬の種類を具体的に指すと言われています。
2006年にGraham Cooley博士は、キングスリン芸術センターで「Fat Lava: West German Ceramics of the 60s & 70s」を主催。
彼の膨大なコレクションから展示しました。
イギリスや世界各地から約3500人以上がこの展覧会に訪れたそうです。
【Fat lava】という造語が最初に登場したのはこの時でした。
Mark Hillは、Graham Cooleyの展覧会とその図録とカタログである "Fat Lava"を出版しました。
書籍【Fat lava】のご購入はこちらから。(予約販売)。
現在は第4刷版を販売しています。
また、Kevin GrahamはいくつかのCDを制作し、GrahamとHenrik Aaroeは2016年に "German Ceramic 1960-1990"を共同制作しました。
Gin-ForのOdditiquesサイトには、さまざまなエッセイやビデオもあります。
しかし、多くは文書化されておらず(amazonなどでも「Fat Lava/book」と検索してもこの書籍しか引っかかりません。)、初期の研究のいくつかに今もなお研究は続けられています。
日本ではまだその言葉になじみの無い方が大半で、ここ数年でようやくじわりじわりとその名前が浸透し始めてきました。
雑誌などでも名前も含めてよく見かけるようになりました。
日本でのムーブメントも必ずやってくる!と思います。