2019/08/21 11:19

        


Fat lavaについて、ちょこちょこ綴らせて頂いておりますkiisです。

まだまだ日本では【Fat lava?】という感じでコレクター以外ではなかなか名称が浸透していません。


でも、実物をご覧頂くと、多くの方が「こんな陶器みたことない!」というお声とともにその背景や歴史も含めてご興味を持って頂けたり、ファンになって頂ける機会の多い素敵なアイテムなのは間違いありません。

世界では2006年の展覧会でコレクターズアイテムとして火がつき、今ではすっかり定着しています。

そしてここ日本でも確実にじわりじわりとファンは拡大していっているのを、POP UP SHOPなどで展開していると肌で感じます。


【Fat lava】は直訳すると、肥えた溶岩。

その名前どおり、高熱を帯びた溶岩のように真っ赤な色合いだったり、流れるようなディティールだったり、冷えて固まった溶岩石のようにザラっとしたテクスチャーだったり。


ミッドセンチュリー時代西ドイツを中心に、それらを特に多くは花器に取り入れて生産された陶器の名称です。

当時は100以上のセラミックスタジオやメーカーがあり、それぞれの特徴とともにこのスタイルを取り入れていました。



ただ、悲しいかな、日本ではまだまだ情報が乏しく、「これはfat lavaです」という簡単な説明だけで販売されていることも多いのです。


kiisではいつも御伝えしているように、もっともっと掘り下げて興味を持ってもらったうえでさらに愛でてほしいのです。


そこで、著者MarkHillに連絡をして、

「もっと日本でもFat lavaについて広めたい!だから、あなたの本を日本で紹介させてほしい」と懇願し、今回公式に販売させて頂く運びとなりました。

今現在、日本で公式に販売できているのは恐らく、kiisだけだと思います。(インターネット上で調べた限りですが。。。)


これはFat lavaに関する唯一無二の、バイブルとも言えるカタログです。
2006年、King’s Lynn Arts Festivalの一環として開催された展示会に伴って制作されものの、こちらは第四刷の改訂版。


Fat lavaという名前が出来たと言われるこの展示会での図録としておおよそ75%のオリジナル、プラスその後に発見された新しい情報が追加で紹介されています。


典型的な特徴・マーク・またはラベルの解説や、Scheurich、Ruscha、Roth Keramik、Carstens、Bay Keramikなどそれぞれのメーカーにクローズアップした12章から構成されています。
初回版をお持ちの方でもまた新しい事実を学ぶことができ、すべてのFat lavaファンにとって満足できる一冊となっています。


是非とも一緒にFat lavaの背景について、学びましょう!