2019/06/14 11:07

西ドイツからのヴィンテージフラワーベースが入荷しました。

こちらはFat lavaと呼ばれる様式の花器で、ミッドセンチュリー時代にドイツで生産されたアーティスティックな陶器です。

Fat lavaは世界中にファンのいるコレクターズアイテムの一つです。


今回は、当時ハイクオリティとして名前の知られていた、Dümler&Breiden (ドゥムラー&ブライデン)というメーカーのものをご紹介します。当時、窯業の一大ブームの中で、Ruscha、Scheurichに次ぐ大成功したメーカーで、徹底した品質とセンスを保持しとても人気がありました。






---------------Fat lavaについて----------------------

【特徴】

流れるようなディティール、溶岩を彷彿させるような深い赤の色、ザラっとした溶岩石のようなテクスチャ…。Fat lava=肥えた溶岩、と直訳されるそのままに、とても特徴的なスタイルの陶器です。

【歴史】

第二次世界大戦終戦の後に、ドイツは国を挙げて窯業の再建に取り組んでいました。

100を超えるメーカーが当時はあったそうです。その時の立役者となったのがこのスタイルの陶器たちであったと言われています。ドイツの、特に西ドイツでたくさんのメーカーがこのスタイルの花器を制作していました。メーカーによって、その表情は様々で、とても個性的な花器や食器が生まれました。

しかし、そのブームは1980年代には衰退し、たくさんのメーカーが廃業や生産の方向性を大きく変えることになりました。

そして時が経ち、2006年にイギリス大規模な展示会で発表されて以降、世界中にその名が知れ渡りました。Fat lavaという固有名詞が生まれたのもその時だと言われています。

以降瞬く間にFat lavaは世界中にファンが増え、コレクターズアイテムとしての地位を確立していきました。

まだまだ日本では聞きなれない言葉ではありますが、じわりじわりとその名前が浸透し始めているのを実感しています。

この壮大な背景とストーリーのあるものたちはとてもロマンチックなので、私のようにだれかの心に響くものだと信じて、日本でfatlavaと言えばkiis…と言って頂けるようなものを今後も集めてまいりますので、どうぞよろしくお願いします!

http://www.fatlava.net


※長い時と遠い海を越えてお届けするアイテムです。経年による、釉薬の劣化・小さな傷などが生じている場合がございます。鑑賞用・オブジェとしてのお取り扱いをおすすめしております。


本日より目黒のギャラリーカフェ、graphtさんにて店頭販売も開始しています。もしもお時間とご都合よろしければ、ぜひ実物を見て触れてお試し頂ければと思います。(しばらくの間、オンライン注文の際の配送もgraphtさんからとなります。)

grapht
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