2019/10/02 10:00

Fat Lavaについて、少しずつ扱っておられるお店が増え始めているように思います。

kiisでは、より深く・より愛でて頂けるようできる限りメーカー名や型番などを絞り込んで御伝えするようにしています。


自分自身がものづくりをする中(金属工芸家です)でもし後世に作品が残せたら「日本の作家さん」として伝わるよりも「kiisという女性が作った、○○という背景があってできたもの」という感じで付加価値として手元に残ることを望みます。

Fat Lavaは、もちろん個人が制作しているものではないので、エピソードまで掘り下げるのは難しいのですが、せめてどこのメーカーだったり、いつ頃作られたものだったり、ということは御伝えできればと思っています。

かつての陶磁器産業黄金期のドイツで100を超えるメーカーが存在していて、それぞれの30年ほどの生産の中で型番を掘り下げる過程はポピュラーな形を除けば、とても時間を要する作業にもなります。時折、解読困難なエンボスのナンバリングもありますが、それを順序だって紐解く作業は楽しいです。


例えばこちらの花器の底にはこんなマークが。


一見、4〇〇-〇〇、、、。
5にも見えるし、3にも見える。9にも6にも見えてしまう、、、。

というナンバリングも、定規を使ったり、釉薬の具合だったりで少しずつ解読していくことができるのです。

ちなみにこれは495-16 W.GERMANYと記載されていることがわかり、メーカーはシューリッヒというFat Lavaの黄金期を支えた大手メーカーのひとつの製品でした。