2022/05/26 22:05



揃ったら少しずつ売ります!と宣言して早半年。。。

ようやく、販売を開始します。
ひとまず10点。
正直、どれもやっぱりかわいくて、手放すのを躊躇しているのでまだどれを出すのか決めかねています。
(28日追記:21時スタートでしたが、開始の10分前まで出品アイテムの変更を繰り返していました)


おそらく、日本でRuscha313を不動の地位に押し上げたのは私です。
工業と手工芸のいいとこどりを見事に物語った、圧倒的なバリエーションと、この美しいアシンメトリーなライン。
ドイツの陶器産業に革命を与えたと言っても過言ではないのがこの形。
言わずもがな、一目ボレされる見た目なので当たり前に人気になっていきました。
私のお客様や身近な友人たちには、その背景や奥行含めて好きになって魅力的に感じて頂けたと思っています。


313に対して、ものすごく憧れが強すぎて、現地でハンティングするまでは絶対手を出したくなくて。
数年前に、ベルギーの蚤の市で(あると思っていなかったので心臓バクバクしてました)ひょっこり見つかったのが初めての出会いでした。
当時はMark Hill著のFat Lava Bookの原版片手に、ベルギー・ドイツ・オランダ・デンマークを巡っていました。


で、見つけたのが意外にも最初の到着国のベルギーの蚤の市。
店主さんは全く興味なさそうだったので、シレっと買いました。史上最強にお手頃価格で、この先の旅のラッキーもすでに約束されている幸先超良しでした。あぁ、いい旅だったなぁ~。

そしてそれを日本に大層大事に持って帰ってみたら。
憧れのスタイリストさんにオンラインで購入して頂くことになり(追加で他も購入したい、とのやりとりからご本人だとわかった経緯です)、さらに一年、さらに崇拝しているライターさんにまでつないでいただけるきっかけになったという、もう客観的には全然見られない、魔法のアイテムみたいなものになってしまったものです。そのライターさんも、昨年Fat LavaについてWebマガジンに執筆された際にこの313も掲載して頂いているんですよね。主観的に最高の思い出が強すぎてすみません。

そして言葉通り狂ったように集め、ひょんなことから世界一の313コレクターからほぼ全て譲ってもらえることになり弊社が暫定的に世界一の保有数になったものでした。

並べてみるとまぁ、すごい。
40年近く作られ続けた形ゆえ、バリエーションはとっても多い。フォルムもそのでマイナーチェンジをしていて、この形を並べるだけで、ドイツの陶器産業の傾向が汲み取れる、いわば年表みたいなものです。


この機会に皆さんにご覧頂きたかったのと。
あとはもう自分の感情だけでキープしてしまっていました。
かわいくてかわいくて、全然手放せなくて、今に至りました。

ここに来て、ようやく手放す決断ができました。

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